ベトナム・ハイフォンで行われた起工式の様子

ベトナム新工場の起工式が執り行われました

ヒストリー

急速に拡大するアジア市場へ対応するため、ベトナムに製造拠点が新設されます。建設予定地のハイフォンで起工式が執り行われました。

起工式にはドイツ大使館や現地当局の方々をお招きしました

ベトナム・ハイフォンの新工場建設予定地にて、起工式(グラウンド・ブレイキング)が執り行われました。アジアのなかでは、中国の蘇州工場に次いで2か所目となる製造拠点です。急速に拡大を続けているアジア市場の需要に答えるべく、広大な敷地面積(約7万平米、サッカーコート約10面分)へ大規模な工場を新設することとなりました。竣工後は年間4千万平米の粘着テープ製品をこの新工場で生産し、初期段階としては約140名の従業員が従事する予定です。ベトナムに製造拠点をおかれている法人のお客様のサプライチェーンを短縮すること、またベトナム国内でのシェア拡大を目指します。

会場では感染症対策を徹底し、ベトナムの伝統的な儀式が執り行われました。ドイツ・ハンブルクにある本社(tesa SE)CEOのノーマン・ゴールドバーグ博士をはじめ、海外拠点の関係者はリモートで参加して起工式の様子を見守りました。

これまで新工場建設のためご尽力くださったハイフォンの関係当局や、ドイツ大使のギド・ヒルドナー博士を現地のセレモニーにご招待し、CEOより感謝の意をお伝えしました。

ベトナム新工場の着工は、テサグループ全体にとって非常に重要なマイルストーンです。急拡大するアジア市場に適応する拠点にします。コロナ禍でも約5500万ユーロの投資に踏み切ったのは、未来の成長を見据えている証拠でもあります。
Dr. Norman Goldberg

tesa SE(グローバル本社)CEO

国際競争力をつけるためには、アクセスの良さや迅速な顧客対応が必要不可欠です。これに加え、現地サプライヤーの開拓も重要な要素です。
Stefan Schmidt

執行役 兼 サプライネットワーク部門責任者

ハイフォン新工場の完成予想図

ベトナム・ハイフォン新工場の完成予想図

新設されるベトナム工場は、アジアに製造拠点をおくお客様と緊密に連携する拠点としての役割が期待されています。2022年2月現在、世界中の14か所に製造・加工拠点をもっています。そのなかでも大規模な施設は、ドイツの2か所(ハンブルク、オッフェンブルク)、イタリア、アメリカ、中国にある工場です。中国の蘇州工場は2005年に稼働をはじめ、スマートフォンなどのエレクトロニクス産業で部品固定やタッチディスプレイに使用されている粘着テープの製造をおこなっています。

今般は、自動車やエレクトロニクス関連製品の製造拠点をベトナムへ移転する動きがみられます。これまで深くお付き合いのあるお客様もこのなかに含まれており、私たちテサにとってもアジア市場での競争力を高めるために重要な拠点になると考えています。ベトナムは、コロナ禍の2020年第一四半期で3.8%の経済成長率を記録した新興国です。2022年の経済成長率は6.5%に上ると見込まれています。

龍の国・ベトナム

ベトナムでは龍(ドラゴン)を大切にする文化があります。幸運や知恵、権力を象徴したシンボルとして国民に愛されています。龍の絵画やイラストが至るところにあり、人々の暮らしに寄り添っています。伝説上の生物である龍は、ベトナム王朝を象徴する神聖なものとして崇められてきました。王が使ったとされる身の回りのものの多くは、龍をモチーフとした装飾が施されていたそうです。伝説では、ベトナムの人々は龍や妖精の子孫だと語り継がれています。

およそ1000年前、ベトナム王朝は首都をタンロンと定めました。ベトナム語でタンロンは、「昇る龍」という意味で、当時は漢字で「昇龍」と表記していました。タンロンは、現在の首都であるハノイの旧称です。

テサカラーの龍(ドラゴン)
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tesa®(テサ)について

粘着テープをはじめ「くっつける」関連製品を展開するドイツのブランドです。テサテープ株式会社は、tesa®ブランドの日本法人です。粘着テープは、ドイツで医療用の絆創膏の開発で失敗した125年前に誕生しました。それ以来、接着する仕組みの研究や粘着剤などの素材を研究し、様々な粘着テープを開発してきました。現在では全体で7,000種類以上の製品を取り扱っていますが、日本では主に法人向けの製品を多く取り扱っています。また、以前からサステナビリティ関連の取り組みにも積極的に参加しています。その一環として、省エネルギーによる生産技術の開発に注力しています。再生可能エネルギーへの切り替えを含め、環境に優しい製品の開発や揮発性有機化合物(VOC)フリー製法の拡大にも投資を進めています。

企業としては100か国以上に営業拠点をもち、ドイツ・イタリア・中国・アメリカに主要な製造拠点を展開しています。近い将来、ここにベトナムが加わる予定です。テサグループ全体の売上(2020年:1,326百万ユーロ)において、4分の3を法人向けの製品が占めています。ただ製品をお届けするだけではなく、お客様である企業のプロセス全体を改善することを軸に事業を展開しています。1台の電気自動車には130製品以上の製品が、1台のスマートフォンには70種類以上の製品が採用されています。製紙・印刷業界や建築業界においても、それぞれの用途に特化した製品を提供しています。一般消費者向け(小売り)の市場では、ドイツで広く普及しているtesafilm®(日本でいうセロハンテープ)をはじめ、プロ仕様のマスキングテープなどの製品を販売しています。NIVEA(ニベア)やEucerin(ユーセリン)、la prairie(ラプレリー)などのスキンケアブランドを傘下にもつバイヤスドルフグループ(Beiersdorf AG)の子会社として2001年に独立し、現在はテサ全体で4,800名の従業員を有したグローバル企業へと成長しました。