
構造用接合テープ
従来の接着剤に代わるもの?

構造用接着剤は、荷重に耐え、応力を分散する強固な接合を実現できることから、金属・複合材料・樹脂など異なる素材を組み合わせる際、エンジニアリング分野で広く使用されています。また、従来の溶接やねじ締結に比べて、工程が簡素化され、製造プロセスの効率化にも貢献します。
しかし、液状の構造用接着剤には課題もあります。塗布時に接着面からはみ出したり、硬化後に厚みにムラが生じたりするため、加工精度や見栄えに影響を及ぼします。さらに、硬化するまでの間、クランプや固定が必要となるため、工程が複雑化し、時間も手間もかかってしまいます。
こうした課題を解決するのが、「構造用接合テープ」です。優れた接着力と耐環境性を持ち、デザインの自由度を高めつつ、作業性・安全性の向上にも寄与します。
なぜ構造用接合テープを選ぶのか?
用途に応じて、構造用接合テープは液状接着剤に代わる、より効率的かつ信頼性の高い接合ソリューションとなり得ます。液状接着剤では混合・塗布・硬化・固定といった手順が必要ですが、構造用接合テープなら貼るだけで作業が完了します。液だれやはみ出しの心配もなく、清潔かつ安定した厚みで接着できるのも大きな利点です。
過酷な環境下でも性能を維持し、複雑な工程を不要にする構造用接合テープは、製品設計や製造現場の課題を解決し、工程全体の最適化を支援します。
構造用接合テープの代表的な用途
テサの構造用接合テープは、自動車業界におけるパワートレイン用途で幅広く採用されています。これらの用途では、極端な温度変化や薬品への高い耐性が求められます。構造用接合テープを使用することで、部品の軽量化、性能向上、さらには外観の美しさを実現できます。
また、エレクトロニクス分野でもその優れた性能が活かされています。耐薬品性、耐衝撃性、耐熱性、耐湿性に優れており、電子部品やフレームの固定、FPC(フレキシブルプリント基板)の接着・補強、ソフト素材やアクセサリー部品の接合など、さまざまな工程に対応します。
さらに、スマートカード製造においては、チップモジュールを基材の空洞部に永久接合する際にも使用されており、日常的な使用においてカードが正常に機能するために重要な役割を果たしています。
構造用接合テープの製品ラインナップ
テサの構造用接合テープは、金属、硬質プラスチック、ガラス、ゴム、その他の低吸湿性基材に対して、高い接合強度を発揮します。複雑な部品形状にも対応できるよう、精密な形状に打ち抜くことも可能です。
加えて、優れた耐薬品性と耐候性を備えており、過酷な使用環境下でも長期間にわたって安定した性能を維持します。
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