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工業用粘着テープ誕生から125年間の軌跡:tesa Holds the World Together.

粘着テープは様々なものに使われています。目に見えないところで、人々のくらしやビジネスの現場を支えています。今や生活に欠かせないスマートフォンの部品にも、世界で何十億枚もの粘着テープが使われています。

他にも、EV化やスマート化が進む自家用車の部品として使われていたり、ペンギンなど海鳥の行動調査に欠かせない機器を固定したりと、用途も様々です。

この世界に粘着テープがなかったら、どうなるでしょうか?新聞の印刷工場は給紙するたびに機械をすべて停止しなければなりませんし、窓サッシ用のすき間埋めテープがなければ冬はすき間風が寒くて凍えてしまうでしょう。

工業用粘着テープ生誕125周年

私たちテサの粘着テープは、世界中の様々なものを「しっかりくっつける」という大切な役割を担っています。粘着テープがはじめて市場に登場したのは、今から125年前。テサはこれまで粘着テープ業界に革新的な製品を投入してきました。粘着テープひとつがある業界の常識を大きく変化させることもあれば、日々のくらしを少し便利で豊かにすることもあり、業界や製品ごとにストーリーがあります。初めて市場に登場した粘着テープは自転車のパンクを修理することを想定したものでしたが、いまでは製品の多様化とハイテク化が大きく進んでいます。

粘着テープの生誕125年を記念して、業界の進化と製品が進化する歩みを全7回にわたってご紹介していきます。第1回目は、粘着テープが誕生したきっかけをご説明します。

はじまりは絆創膏の失敗作

現在、テサは日本でもなじみ深いニベアなどヘルスケア系の企業を傘下にもつバイヤスドルフグループ(Beiersdorf AG)に所属しています。バイヤスドルフグループは、革新的な技術と製品で業界やトレンドを牽引する企業であり、そのスピリットは今のテサにも受け継がれています。

125年前の1890年代、薬剤師のポール・バイヤスドルフは絆創膏を開発していました。しかし、皮膚に強くつきすぎたことで肌荒れを起こしてしまいます。絆創膏としては完全に失敗作ですが、これを見たオスカー・トロプロヴィッツ博士はあることを思いつきました。そしてこの失敗作を医療用以外では初の粘着テープ「Citoスポーツ絆創膏」として販売するべきだ、とアドバイスしたのです。結果、この粘着テープは大ヒット商品へと成長しました。

このときのトロプロヴィッツ博士の言葉は、現代の私たちにも共通するところがあります。イノベーションを追い求める姿勢の重要性はもちろん、失敗をしてしまっても思い切って発想を転換することが重要なのです。

これまで、時代や用途に適応した粘着テープが研究・開発され様々な場面で活躍してきました。1930年代は道路状況が悪かったこともあり、自家用車の揺れの大きさが人々の悩みの種でした。これを解決したのが、振動や衝撃をやわらげるサスペンションという部品に被せるようにして使うゴム製の商品でした。現代では、電気自動車のバッテリー火災が起きた場合に乗客を守るため粘着パッドの開発が進んでいます。

戦後から現代にかけて、ヨーロッパでtesamoll®(テサモール)というクッション付きテープが発売されました。ラジオなどの家庭用品の振動や不快なノイズを防止することができる製品で、多くの家庭で重宝されました。現代ではウェハー(半導体材料)のように薄く特殊な性能をもった製品が最新のスマートフォン内部に採用されており、耐衝撃性能などの重要な役割を担っています。

粘着テープの開発で常に課題となるのが、防火(防炎)や防水、空気の封止などです。ヨーロッパやアジア、アメリカに点在するテサの研究開発施設では、500名以上の研究員がこの難題を解決すべく日々研究を続けています。現在販売している製品は、合計7,000種類以上にまでのぼっています。

粘着テープが発明されたきっかけをご紹介しましたが、いかがでしたか?次回からは、業界ごとにどんな進化を遂げてきたかをご紹介していきます。ぜひあわせてご覧ください。

工業用で初の粘着テープ:Citoスポーツ絆創膏

失敗作からヒット商品へ

バイヤスドルフ氏が医療用の絆創膏の開発に失敗したことがきっかけで、一般的な粘着テープが誕生しました。1890年代、絆創膏の試作品が皮膚に強くつきすぎ、炎症を起こしてしまったのです。自転車のパンク修理に活用することを思いついたトロプロヴィッツ博士は、「スポーツ絆創膏」という製品名で販売するように助言しました。

当時は悪路でタイヤのパンクが日常茶飯事だったこともあり、画期的な商品として話題のヒット商品になりました。このときの片面粘着テープが、医療用以外で初めての粘着テープです。失敗しても諦めない姿勢や、発想の転換をおこなうマインドは、いまのテサにも受け継がれています。

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