責任ある調達は、テサの戦略的活動分野の一つです。2030年までに、当社はサプライチェーンのサステナビリティについて完全な透明性を確立し、バイオマス材料または再生材料の割合を70%まで引き上げることを目指しています。理想的には、広く認められた認証によって原材料の責任ある原産地を証明することもできます。そのために、当社は主にFSC®の紙製品に関する認証基準を活用しています。

認証を重視した取り組み
サステナビリティ
責任ある調達はテサの戦略の重要な柱であるため、製品に関するテサの主張の信憑性を証明する認証を取得することが理想的です。
FSC® - 紙製品に関する認証基準

FSC®は、世界中で責任ある森林管理の促進に取り組んでいるグローバルな非営利組織です。世界中で広く認められ、多くの環境団体から強い支持を受けているFSC®は、環境、社会、経済関連の利害関係者によって支持された責任ある森林管理に関する合意された原則に基づいて基準を定めています。紙と段ボールはテサにとって主要な原材料であるため、その調達方法は当社の持続可能性に関する実績に大きな影響を及ぼします。そのため、当社では使用するすべての紙と段ボールをFSC®の基準に従って購入することを目指しています。

INGEDE - 紙と段ボールのリサイクル性を確保・改善
より高水準のサステナビリティを達成することは、当社と同様に、多くのお客様にとっても重要な目標です。テサは、お客様が製品を廃棄する際のリサイクル性などの利点を享受できるように、持続可能性を重視したイノベーションを提供することを目指しています。
INGEDE Method 12は、感圧接着剤(PSA)を使用した粘着テープ(ラベルやステッカーなど)のリサイクル性を判定するために利用できる唯一の基準です。テサでは、梱包材のリサイクル性の評価に使用しています。
紙のリサイクル工程では、塗布された粘着剤はパルプ化されて残留粘着物に分解されます。 INGEDE Method 12は、紙のリサイクル工程における塗布された粘着剤の除去可能性を評価することを目的としています。

Method 12は、残留粘着物をどれだけ除去しやすいかに応じて、-20~100点の除去可能性評価を提供します。
INGEDE Methodの主な目標は、塗布された粘着剤を機械的に分離可能にするという一般的な要件に基づいて、紙と段ボールのリサイクル性を確保し、改善することです。
Papiertechnische Stiftung (PTS) - 紙ベース製品の処理効率を確保
紙製品や段ボール製品を評価する際は、リサイクルの可能性を考慮することが重要です。
PTSの「リサイクル性」に関する試験方法では、製品が廃棄紙処理工場で効率的に処理され、新しい紙の生産に使用できる高品質な二次繊維材料が得られるかどうかを調べます。リサイクル性に加えて、製品の全般的な品質に影響を及ぼす可能性がある不純物や選別性の問題も考慮することが重要です。
目的は、回収紙が可能な限り効率的に処理され、一貫した品質の繊維になるようにすることです。
PTSの試験方法は、包装用段ボール、特殊な紙ベース製品、グラフィック印刷製品など、様々な紙製品のリサイクル性を特性評価するために利用されます。テサの目標は専門知識を活かしてより持続可能な製品を開発することであり、PTS認証は当社の紙ベース製品のリサイクル性について具体的な証拠を提供します。


リサイクル性の評価に使用される基準は次のとおりです。
- 再パルプ化可能性(製紙に使用できない成分の質量百分率)。
- 不撹乱シート形成(粘着物や光学的な不均一性に関して、製紙に使用できる完成紙料の質量百分率純度)。
- 脱墨性(インク粒子の除去可能性)。
DIN CERTCO - 再生材料から作られた製品の認証
DIN CERTCOは、テュフ ラインランド グループが所有する認証機関で、DINマークやその他の認証マークを発行する責任を負っています。
厳格なテスト基準と、広く認められた専門家による評価により、DIN CERTCO認証は国内外で広く受け入れられています。

DIN認証は、未使用および使用済み廃材や産業廃棄物を利用して生産されたものなど、再生材料から作られた製品に適しています。DIN CERTCOは、品質と付随する環境および経済面の便益を評価するものです。

責任ある調達戦略の一環として、当社は製品に関する主張の信憑性を証明する認証を取得することを目指しています。サステナブルな自社製品がDIN CERTCO認証を受けることで、当社は目標を達成し、お客様のニーズに応えられます。
ISCC PLUS - バイオマスと循環型経済の認証
ISCC PLUS認証は、サプライチェーンにおけるバイオマスおよび再生可能原材料のサステナビリティ、トレーサビリティ、および責任ある調達を保証する枠組みです。
ISCC PLUS認証は、バイオエコノミーおよび循環型経済セクターに適用される自主的なプログラムであり、再生可能エネルギー源を使用する工程を通じて生み出される食品、飼料、化学薬品、プラスチック、梱包材、繊維、再生可能原料など、様々な製品をカバーしています。ISCC PLUS認証の要件はISCC EUの要件と同じですが、様々な市場や用途の特定のニーズに合わせて調整される場合があります。
マスバランスアプローチを採用する企業は、ISCC PLUSが提供する透明性の高いガイドラインに依拠することができます。

ISCC PLUSとテサ
サステナビリティに関する取り組みの一環として、テサの工場はISCC PLUS認証を取得しています。これにより、テサがマスバランスアプローチを正しく透明性の高い方法で適用し、サプライチェーン全体にわたって十分なバイオマスバランスの粘着剤成分が使用されることが保証されています。