衝撃耐性

粘着テープがスマートフォンのなかでの衝撃吸収する仕組み

粘着テープがスマートフォンのなかでの衝撃吸収する仕組み

2017/01/20

今日、スマートフォンやタブレットの多くの部品は粘着テープによって接着されています。 テープに求められる性質はその用途によって異なります。

数ある用途の中で最も難しいものは、レンズとタッチパネルの取り付けです。 最近はスマートフォンの画面にほぼ角がなく、タッチパネルの面積を最大限に広げるようなデザインが流行しています。
その結果、レンズとタッチパネルの接着領域は狭まることになりました。 しかし、接着領域が狭まったからといって、テープに求められる要求が低くなるわけではありません。テープの衝撃耐性は特に重要視されています。 スマートフォンが落下した場合、テープは突如として加えられる衝撃に耐えなければなりません。

落下するスマートフォン
落下するスマートフォン

                        

一般的に衝撃耐性とは、ある電子機器が落下時に生じる機械的衝撃にどの程度耐えられるかを示すものです。

衝撃耐性の試験を行う際は、テープが継続的なストレスにさらされる場合と突発的な衝撃にさらされる場合とで異なる耐性を示すことに注意する必要があります。

以上の理由から、当社は様々な角度から衝撃耐性を調べています。 当社はアプリケーション・ソリューション・センターおよび研究開発部にて、所定のサンプルを用いた標準的な実験室試験の方法を考案しました。

テープの衝撃耐性がいかに重要かを示すために、当社は衝撃耐性を持つテープで組み立てられたスマートフォンと、 衝撃耐性を持たないテープで組み立てられたスマートフォンの両方を試験しました。
結果は次の通りです:

外れたカバーレンズ
外れたカバーレンズ

                        

突発的な衝撃が加わった場合、衝撃耐性を持たないテープはカバーレンズを保持できないことがありました。つまり、カバーレンズはスマートフォンから外れてしまいました。

壊れたカバーレンズ
壊れたカバーレンズ

                        

                        

また、衝撃耐性がないと、カバーレンズが壊れる確率が高まるという結果が出ています。

耐衝撃性スマートフォン
耐衝撃性スマートフォン

                        

衝撃耐性を持つテープの試験結果は、上記の試験結果とは対照的なものでした:

衝撃耐性を持つテープは機械的衝撃に強く、カバーレンズの位置に変化はありませんでした。 さらに、テープはカバーレンズの損傷防止にも寄与しました。

                        

当社は喜んでお客様のデバイスや基板の試験を行わせて頂きます: アプリケーションエンジニアや研究開発スタッフが個別のプロジェクトサポートを提供します。 当社のアプリケーション・ソリューション・センターに所属する技術スタッフは現地サポートを提供し、お客様の用途を実験室条件下で評価します。

お客様の製品開発プロセスを総合的にサポートすることは、私たちの重要な役目の一つです。 当社はお客様やお客様のサプライヤーを第一に考え、意見に耳を傾けると同時に、最適なサービスを提供します。 電子機器用テープに関する当社のノウハウは、お客様への的確なサポートや、用途に合った粘着テープソリューションの選択を可能にします。 当社はスマートフォンやタブレット、その他の電子機器の用途に特化した粘着テープの提供を可能にするため、電化製品業界の最新テクノロジーに関する情報を敏感に把握しています。