木を植える

サステナビリティを実現するバイオマス由来の粘着テープ

バイオマス由来の粘着剤を使用した製品の開発を積極的に進めています。

2021/02/25

サステナブル・デベロップメントとは

”「サステナブル・デベロップメント(持続可能な開発)」は「ゼロ・エミッション」や認証された技術プロセスの実現のため、エネルギーや天然資源の消費を最小限に抑えることのできるクリーンでエネルギー効率に優れたテクノロジーへ変わること。”

Sustainable Development(持続可能な開発)は学術上の定義でこのように記されています。 

わたしたちテサ(tesa)グループは企業活動の重要なプロセスでいち早く「サステナビリティ」を取り入れています。今般、スマートフォンをはじめ民生用のスマートデバイスを主軸としたエレクトロニクス業界向けにバイオマス由来の粘着剤を使用した両面粘着テープ製品(tesa® 6867xシリーズ)を開発しました。2022年11月追記:後継品 tesa®6887xシリーズを上梓しました。特集ページはこちら

この製品シリーズは、エレクトロニクスデバイスのカーボンフットプリントを効率よく削減することを目的として開発されました。カーボンフットプリントとは、商品のライフサイクル全体で排出さた温室効果ガスを表示し見える化する仕組みを指します。

より環境への負荷を抑えた粘着テープ製品の開発やご提供を通じ、お客様(デバイスメーカー様)の環境問題へのお取り組みを支援しています。

2022年11月:後継品の tesa® 6887x シリーズが登場

バイオマス由来の粘着剤を使用したPET基材両面粘着テープの新製品を上梓しました。詳しくは特集ページをご覧ください。

tesa® 6887x シリーズの特徴

  • 基材とライナーのPET素材にポストコンシューマーリサイクル材料(PCR)を100%使用
  • アクリル系粘着剤に含まれる炭素の75%がバイオマス由来

国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)

サステナブルなソリューション

持続可能な世界を目指して

SDGs(持続可能な開発目標)は、先進国か発展途上国かを問わずすべての国に対して求められています。地球環境を守るためいますぐ行動を起こすと同時に、経済的な成長の実現も達成しなければなりません。

この中では、一連の戦略に従って貧困を撲滅するという声明が出されています。戦略には迅速な経済発展や教育・衛生・社会福祉・雇用機会などの社会的な要求に対して真剣に取り組むことや、気候変動(地球温暖化)を抑制すること、環境保全の取り組みを行うことなどが含まれています。

急速に変化し続けているこの21世紀で、わたしたちは常に多くの問題に直面しています。しかし最終的には人類すべての健康や幸福に関わるため、避けることのできない重要な課題です。

SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」

SDGs 目標12:つくる責任・つかう責任

目標12:つくる責任・つかう責任

”持続可能な消費と生産とは、最小限の資源を使ってより良い活動を行うことです。経済成長と環境破壊の繋がりを断ち切り、資源の有効活用をしてサステナブルなくらしへ迅速に変化することでもあります。持続可能な消費と生産を行うことで貧困を減らし、低炭素社会やグリーンモデルへの変化を促進することができます。”

多くの国際問題(気候変動や資源の枯渇、社会変動など)に直面している中でも、社会発展や生態系の保護、経済発展目標の調和は緊急に取り組むべき必須課題です。

私たちは粘着テープをはじめ粘着・接着のソリューションを提供するグローバル企業として、製造におけるエネルギーや資源の消費、サプライチェーンの管理に対して責任をもって取り組んでいます。

気候変動1.5℃コミット:テサの取り組み

Row of LED street lamp with solar panel

Power from renewable energies

わたしたちテサグループは、企業成長やビジネス拡大、社会的責任は切り離すことなく同等に重要な課題であると捉えています。長年にわって製品の製造や技術進歩における環境保全に重きをおいており、資源や地球環境保護などサステナビリティの促進を目指していました。

このほど国際気候変動イニシアチブに加盟し、「気候変動1.5℃コミット」に署名しました。この気候変動1.5℃コミットでは、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現を加速させるための意欲を強調しています。

実際に、私たちの毎日の業務でもメインとなる事業でサステナビリティに注力しています。例えば、エレクトロニクスデバイスのメーカー様に対し端末の修理やリサイクルを簡単に行うことのできる粘着テープ製品をソリューションとして提供しています。中国・蘇州の工場では、地球に優しいクリーンエネルギーの使用量を増やすため、新設する生産ラインの上にソーラーパネルが設置されます。

わたしたちは民生用のエレクトロニクスデバイス市場において、粘着テープは重要な副資材であると考えています。デバイスや部品などの耐久性を向上させたり、パーツ・部材の交換頻度を下げたり、リサイクルや廃棄物の処理が容易に行えるような機能を付与させたりすることが可能になるためです。

ドイツ・ハンブルクに本社をおくテサグループは、民生用のエレクトロニクスデバイス市場で20年以上の経験があり、高い品質と安全性の規制に対して取り組んで参りました。資源を有効活用するための生産技術の向上や、お客様のご要望に個別にお答えした粘着テープ製品のご提供に対しても真摯に取り組んでいます。

さらなる取り組みとして、環境にやさしい製品の研究開発を続けています。新たに開発したバイオマス由来の粘着剤を使用した製品「tesa® 6867xシリーズ」をはじめ、サステナブルな製品の開発を進めています。

バイオマス由来の粘着剤を使用したPET基材両面粘着テープ

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Bio-based series tesa® 6867x

tesa® 6867xは環境にやさしい透明の両面粘着テープ製品シリーズです。アクリル系粘着剤にバイオマス由来の原料を多く使用している製品です。高い粘性と信頼性をもちながら、粘着テープ全体の79%が生物由来の炭素でできています。さらに、PET基材には再生PET素材を50%使用しています。

しかしこの製品シリーズは、わたしたちテサの持続可能な開発の第一歩にすぎません。引き続きバイオマス由来の環境負荷を低減する製品開発に注力し、革新的なソリューションを提案することで国際的な持続可能な開発に貢献してまいります。

2022年11月現在、本製品のお取扱いは終了しました。後継品となるtesa® 6887xシリーズをご案内しています。詳しくは特集ページをご覧ください。