Aerial view of a red car driving on a narrow, straight road flanked by blue water on both sides. The road is elevated, with rocky edges lining the sides. The water appears calm with a slight mist or fog hovering above it. (This text has been generated by AI)

「接着された」新しいクルマ

マーケット・業界

最先端の自動車製造は、粘着テープの技術なしには考えられません。 新しく製造される自動車には、見えないところで100種類以上の粘着テープが使われています。 これらの粘着テープは、それぞれ機能が異なります。しかし、どれも同じように重要なものです。

著者 Isabel Überhoff

エレクトロニクス技術の進歩と共に、デザインや機能性、品質へのニーズが高まっており、このことが、自動車製造における長期的な変化をもたらしています。 従来、部品の溶接、はんだ付け、ねじ留めを行っていた箇所に、粘着テープを使用するケースが、急激に増えています。 粘着テープは、なめらかで、軽量です。それに加えて、費用対効果も高いことが特徴です。今では、接着技術は、ほぼすべての自動車コンポーネントに使われています。

トレンドは「削減」

粘着テープの使用
は、最新の自動車製造のトレンドとなっています。

A white car is on an assembly line in an industrial factory. The overhead structure supports various machinery components. The surrounding area is spacious, with yellow railings along the pathway on each side. Each piece of equipment that requires fastening or securing uses tesa tape for optimal performance and reliability throughout the manufacturing process. (This text has been generated by AI)

より少ないことが、より大きな価値をもたらすこともあります。 具体的にいえば、軽量化、低コスト、消費燃料削減、二酸化炭素の排出量削減等です。 テサ(tesa®)のテープ技術を使用することで、この削減のトレンドを後押しすることができます。 その理由は、粘着テープは、効率よく導入できるからです。そして、高まるコストへのプレッシャーと、洗練された外観の美しさへの高い期待を同時に応えることができ、それに加えて、厳しさが増しつつある自動車産業の安全・環境基準を満たすことができるからです。

 

同時に、自動車も、スマートフォンのように、どんどん「モバイルコンピュータ」化していっています。 加速し続ける自動車のデジタル化に対応するには、車内の機構設計のなかの無駄を省く、リーン・ソリューションが必要です。 このことからも、粘着テープを使わない新しい自動車というのは、考えられません。 その際に、テサ(tesa®)の製品シリーズは、幅広いソリューションを提供しています。なぜなら、全ての粘着テープが、ユニークだからです。 求められる特性は、車体や車内の使用される場所に応じて、大きく異なります。

4.5%の市場成長率

が、自動車向け粘着テープのおかげで、2025年までに達成される見込みです。

(出典: Industry Report Automotive Adhesive Tapes Market Size, 2019u20122025)

あらゆる要求に応えるソリューション

自動車内の設計部品は、透明な粘着テープによって接着されます。 外観の美しさだけではなく、運転を快適にするためにもテサの粘着テープは使用されます。例えば、ノイズを防ぐテサ(tesa®)の 特殊粘着テープ等です。 その一方で、自動車のボディシェルに使用するテープには、熱や寒さ、湿気、紫外線への耐性がとりわけ求められます。 設計や効率性の点で特殊なオプションとなるのが、新しい tesa® HiP のようなテープの使用です。この粘着テープは、それぞれ特性の異なるプラスチック同士を確実に接着します。

Diagram of a car with transparent outer body showing various labeled components: security labeling, tesa tape masking, tesa tape attachment part mounting, automotive electronics, tesa tape cable mounting, interior mounting with tesa tape, hole covering using tesa tape, mirror assembling with tesa tape, surface protection by tesa tape, paint protection with tesa tape applications, and wire harnessing using tesa tape. (This text has been generated by AI)
Close-up of a car dashboard featuring a digital screen showing a fully charged electric vehicle battery at 100%. The steering wheel and a round air vent are visible. The interior is light-colored. (This text has been generated by AI)
テサ® HiPは、繊細なプラスチックパーツを接着します。

プラスチックは軽量かつ頑丈で、耐久性があり、見た目も洗練されているのが特長です。 二酸化炭素の排出量削減に向けて、国際的に厳格な規制が設けられています。これにより、メーカーは、新しい自動車を製造する際に、包括的な材料の「ダイエット」を行わなくてはならなくなりました。つまり、軽量化が求められているのです。自動車製造におけるプラスチック素材の使用が、2007年から2014年で20%も増加したのも、当然のことです。 「tesa® HiPは、さまざまなプラスチックを接着します。低表面エネルギーのものにさえ接着できるのです。これは、自動車産業の未来を担う素晴らしいソリューションです」と、ジェニファー・キプケ博士(Dr. Jennifer Kipke)は説明します。キプケ博士は、インテリア&車両用エレクトロニクス研究所のマネージャーを務めています。

粘着テープの軽さ

重量を10%削減するごとに、燃料消費の5~7%削減に繋がるという事実を見れば、自動車製造でのプラスチック使用が伸びている理由がわかります。 プラスチックは、金属と一緒に、あるいは金属の代わりに使用されます。また、カーボン素材やその他の軽量素材と合わせて使われることもあります。 カスタマイズされたテサのテープ技術と組み合わせることで、個別の自動車部品を、最大50%まで軽量化することが可能になりました。

グローバル市場への参入。 IATF認証

IATFは、国際自動車産業特別委員会(International Automotive Task Force)の略称です。 IATFのQMS規格「IATF 16949」は、「ISO 9001規格」を補完するもので、国際自動車産業において重要な根幹をなしています。 この規格は、プロトタイプや大量生産の品質管理システム要件を規定するものです。 内部生産チェーンをカバーする現行のIATF認証なくして、大手OEMやサプライヤーとパートナーシップを結ぶことは、実質不可能です。 この認証は、製造、顧客関係、サポート、管理といった各種プロセスにおける品質を保証しています。 これらのプロセスは、複雑な手順を介して、所定の条件に則って、記録されます。さらに、定期的に外部の監査機関による審査も行われます。この審査は、企業の施設内で数日にわたって行われる試験の一環として行われるものです。 テサ本社では、これまでテサの研究開発部門や、すべての自動車業界向けの粘着テープ製造施設が、IATF承認を受けています。それに加えて、最近はテクノロジーセンターもIATF認証を受けました。 これにより、顧客のニーズに応えるために開発された革新的な製品を、迅速に市場に売り出すことが可能です。

「IATF認証を受けたテサは、自動車メーカーやサプライヤーの高い品質基準を満たしています。」
トーマス・エアフルト(Thomas Erfurth)

テサ・テクノロジーセンター( tesa Technology Center)所長