工場や生産工程から製品、サプライチェーン、原材料に至るまで、すべてが検証の対象となっています。進行中の変革プロセスは、当社の定番製品にとどまりません。tesa® 4965やtesafilm® Eco & Crystalなど、テサの粘着テープ技術の先駆的製品は、当社が再生材料やバイオマス材料の利用を拡大する中、インテリジェントで革新的な変更を通じてどのようなことが可能になるかを実証しています。実証済みの新世代の粘着テープは、信頼性と品質の点で一切妥協しないと同時に、お客様や利害関係者にとってサステナビリティの重要性が高まっていることも考慮に入れています。

新世代の粘着テープを目指して
サステナビリティ
最高の製品品質、バリューチェーンにおけるCO₂排出量の削減、製品ラインにおけるサステナビリティの向上など、テサは意欲的な目標を設定し、一貫してその実現に取り組んでいます。

動画:環境配慮型にリニューアルしたtesa® 4965
tesa® 4965 – 長年の実績を新たな、より持続可能な製品へ

「レッドテープ」は、40年以上にわたってテサの多用途製品の成功例となっています。世界中の様々な業界や用途において、両面の接着にtesa® 4965が採用されています。当社は、この長年の実績をさらに優れたものにしたいと考えました。なぜなら、tesa® 4965のような成功した多機能製品が品質を損なうことなく大幅に持続可能性を高めることができれば、特に大きなインパクトを実現し、模範的な製品を生み出したことになるからです。そのため、当社は2024年にtesa® 4965を環境配慮型仕様にリニューアルしました。化学的および機械的特性は従来品と同じですが、カーボンフットプリントは大幅に低減されます。
40%
のCO₂排出量削減1
1 環境配慮型tesa® 4965(50m x 50mmハンドロール、PV0: 赤色MOPPライナー)の製品カーボンフットプリント(PCF)削減率は、2023年に従来品(50m x 50mmハンドロール、PV0:赤色MOPPライナー)と比較し、生物起源の炭素吸収を含むCradle-to-Gate値を使用して計算しています。他のライナータイプ(PV1、PV2、PV4)に関する個別のPCF値と詳細情報については、ISO 14067準拠の比較PCF計算に関する当社レポート(tesa.com/4965-report)でご覧いただけます。

レバレッジ
テサの目標は、2030年までに製品と梱包材の70%を再生材料またはバイオマス材料で生産し、間接排出量(スコープ3)を2018年と比較して20%削減するというものです。当社は、小さなステップでも大きなインパクトが得られると考えています。同時に、当社の開発者は、サステナビリティの向上に向けた変革にとりわけ大きなレバレッジ効果を及ぼす可能性がある進歩を見いだそうと懸命に取り組んでいます。粘着テープソリューションの開発と生産における新しい化石由来原材料の代替は、この点で決定的な役割を果たします。「未来は再生材料とバイオマス材料の組み合わせにかかっており、長期的には、環境からCO₂を回収して利用する技術を使用したいと考えています」と、ゼネラルインダストリー製品開発部門の責任者であるミシェル・ミースは述べています。
テサの2030年目標の代表例
の調達材料を再生材料またはバイオマス材料に
のスコープ3 CO₂排出量を削減(2018年比)
基材のPCR含有率90% - tesafilm® Eco & Crystal
定番の消費者向け製品であるtesafilm®には、「レッドテープ」よりもさらに長い歴史があります。この製品は20世紀の1930年代に投入されました。しかし、それは見た目からはわかりません。長年にわたり、常に時代の変化に対応してきたからです。最近ではサステナビリティ向上のために改良が加えられ、それ以来、tesafilm® Eco & Crystalとして販売されています。先行のtesafilm®と同様に、tesafilm® Eco & Crystalは有機溶剤を使用せず、高い透明度、汎用性、そして強力な粘着力を備えています。

このテープは、従来のtesafilm®のよく知られた特性と、90%リサイクルPETで作られた新しい基材を組み合わせています。さらに、テープのコアはすべて再生プラスチックで作られています。「tesafilm®は長年にわたって多大な進化を遂げており、粘着テープ技術の変革を一歩ずつ推進して市場に浸透させる上で、引き続き重要な役割を果たしています」と、ゼネラルインダストリー製品開発部門の責任者であるミシェル・ミースは述べています。PCR 90%の基材 – tesafilm® Eco & Crystal
継続的な変革:tesafilm® Eco & Crystalの事例
tesafilm® Eco & Crystalでは、tesafilm®製品のすべてのコンポーネントについて変更の可能性を検証しました。新しいtesafilm® Eco & Crystalの基材におけるPCR-PET(ポストコンシューマーリサイクルPET)の含有率90%は、UL ECVP 2809-2に基づきUL-Solutionsによる認証を受けています。
さらに、この製品は段ボールのリサイクル工程を損なうことなく、梱包材とともに廃棄紙のラインで処分することができます(リサイクル性はINGEDE Method 12に基づいて検証済み)。
この製品の梱包材料もさらに開発が進められ、その大部分は再生紙の含有率が80~100%に達しています。梱包材のブリスターキャップは100% PCR-PETで作られています。まだ転換されていない個別の梱包材形式は、よりサステナブルな代替品に順次置き換えられる予定です。

テサのサステナビリティ戦略について詳細を確認
私たちの取り組み:再生材料や自然素材を選択します
テサは、製品の持続可能性を大幅に向上させるという目標を掲げ、この課題に日々取り組んでいます。たとえば今後数年間には、自動車、電気、建設の各業界における主力製品群、あるいはオフィスや家庭の消費者向け製品のサステナビリティを高める新製品を数多く開発する予定です。具体的には化石由来の非再生プラスチックの削減に力を入れ、再生材料やバイオマス材料の使用を増やしていきます。