まずお伝えすることとして、剥離紙(リリースライナー)とは粘性のある物質・材料等を次工程に送るためにシリコン塗工された紙やフィルムのことを指します。しかし、思ったよりもそう単純なことばかりではありません。 粘着剤は通常「接着する」という目的ですが、同時にその粘着剤は粘着層を痛めないように保護している剥離紙(リリースライナー)から簡単に剥離しなければなりません。そしてこれを実現するためには、剥離紙の原材料、シリコン技術そして塗工厚などの様々な数値が完璧な配合でなければなりません。
最近では、剥離紙(リリースライナー)は例えば医療業界、ラベル業界、印刷業界、化成品業界、化学業界、電気業界、衛生用品にいたるまで、非常に幅広い産業で見かけます。言い換えれば用途の領域が飲料容器から i絆創膏から携帯電話に至るまでということになります。もちろん、剥離紙は我々が粘着テープを製造する際の用途でも重要な役割を果たしており、この用途においても高い性能のスプライシングテープが重要であるということは非常に興味深いことです。

シリコーン処理された素材を簡単にスプライスする方法
テクノロジー
新製品tesa® 4200は特に剥離紙産業などのハイスリップ素材向けに安定した確かなスプライスをお約束致します。.
剥離紙(リリースライナー)産業について
原材料不足や価格高騰など市場では様々な課題があるにも関わらず、剥離紙(リリースライナー)産業は世界中で成長の一途をたどっている業界です。持続可能な社会を目指すため、紙の代わりにポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等で構成されたフィルムベースの合成材料を使用することは、この産業が成長・発展するためには非常に重要です。こういった非常に薄い複合材料で構成された剥離紙(リリースライナー)は効率よく製造できるということだけではなく、産業廃棄物の低減や、輸送や保管なども簡素化に大きな役割を果たします。しかしながら、原材料が複雑に変化していくということは同時に、その材料の安定したスプライス工程を実現させることはまさに挑戦になります。


新製品 tesa® 4200
新製品 tesa® 4200と共に、剥離紙(リリースライナー)材向けの最先端のスプライシング工程をサポートさせて頂きます。
この粘着テープ製品はシリコーン処理された材料の同速継ぎ用途(フライングスプライス)、紙管止め用途(フライングカッター)また手貼り用途向けの薄い両面テープです。シリコーン表面に対し非常に強い粘着力数を示し、確かなスプライス性能とそれによる製造時のダウンタイムによるコストを抑えることが可能となります。テープ基材は薄いポリエステル基材で構成されており、卓越したなじみ性と赤色のため光学検知が可能です。また後工程でスプライス部を簡単に除去することが可能です。他の主なテープの特徴としては、耐薬品性および高耐熱性があり、幅広い用途・業界でお使い頂けます。これらの特徴により、シリコーン処理された材料の継ぎ(スプライス)用途で確実な信頼性の高いスプライスをお約束すると共に、この確かな製品で生産工程の効率を上げることが可能となります。
tesa® 4200の機能と特徴
テープの機能 | 生産工程でのメリット |
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強い粘着力 | 確実なスプライス |
薄いフィルム基材 | 優れた追従性 |
赤色 | 光学的な抽出が可能 |
耐薬品性、耐熱性 | 様々な用途で安心して使用可能 |
主な用途
皆さんご存知の通り、何かを実現しようとすることが複雑、もしくは未知数である場合、最も効率のよい方法で解決をすることは不可能です。開発した新製品のtesa® 4200は最高性能の製品を実現化に注力するということだけでなく、最もユーザー様の御用途によりそい、手助けすることにも注力しました。
同速継ぎ(フライングスプライス)のテープ支度においては、新しい原反の1層目をバタフライテープ(ミシン目入り)、例えば、tesa® 54242で固定し、その後にtesa® 4200を上に貼り付けます。tesa® 4200の剥離紙を剥がせば同速継ぎ(フライングスプライス)の準備は完了いたします。
手貼りにおいては、手順が若干異なります。まずtesa® 4200を新原反の1層目に貼り付け、テープの剥離紙を剥がしてください。そして、旧原反をその粘着部と貼り合わせをすればスプライス完了となります。
紙管止め(フライングカッター)および紙管止め(手貼り)においては、紙管止め(手貼り)の場合はtesa® 4200を紙管に横1直線で貼って頂き紙管止め(フライングカッター)の場合は、スパイラル巻きで貼って下さい。紙管にテープ貼り付け後、剥離紙を剥がせば準備完了です。
同速継ぎ(フライングスプライス)
Flying Splice: Fixate the top layer with split labels and mount tesa® 4200 above them.
Flying and Static Core Starting: Apply tesa® 4200 onto the core in straight line for static core starting and in a spiral pattern for flying core starting. Then you only need to remove the liner.
Static Splice: Apply tesa® 4200 to the edge of the top layer. Then, the tape liner is removed, the old reel is adhered to the new one and you only need to cut away the overlapping material.
最後に、市場からの要求に直面し、そしてその要求にそれぞれ付加価値をつけるためには高い製品性能と品質工程が必要となります。高い製造効率を目指す第一歩として、適切なスプライシングテープをご選定頂くことが大切です。
tesa® 4200の更なる情報や幅広いスプライシングテープの製品についてはお問い合わせください。