ベトナム・ハイフォンに新拠点を開設しました
ヒストリー
ハイフォン新工場の完成を記念し、現地ではオープニングセレモニーが開催されました。
2023年10月、ベトナム・ハイフォンに建設していた新たな生産拠点を正式に開設しました。新工場の完成を記念し、現地ではオープニングセレモニーが開催されました。式典では、来賓挨拶やテープカットに続き、工場見学やベトナムの伝統的なパフォーマンスショーも行われました。
ハイフォン新工場は、生産能力の向上のみならず、アジア圏のお客様への輸送リードタイム短縮や現地での信頼できる調達網の確保に対応します。テサは現在、ドイツ(ハンブルク、オッフェンブルク)、イタリア、アメリカ、中国の大規模工場を含む世界13ヶ所に生産拠点を有しています。ハイフォン新工場は敷地面積約7万平方メートルで、年間約4,000万平方メートルの粘着テープを生産する能力を有します。2005年に開設した中国の蘇州工場がこれまでアジア向け製品の調達を担ってきましたが、今後はハイフォン新工場と補完し合い、特に自動車およびエレクトロニクス業界の需要拡大に対応します。
第一段階としては、約130名の従業員が新工場に従事する予定です。特にエンジニアリングと製造の分野で雇用機会を提供することで地元経済の活性化に貢献します。テサグループ本社(tesa SE)の代表取締役社長を務めるDr. Norman Goldbergは次のようにコメントしています。
「新拠点への総額5,500万ユーロに上る投資は、生産の地域化とサプライチェーンの最適化を目指す我々の戦略における重要なマイルストーンです。情熱的で献身的なテサのチームだけでなく、ハイフォンの関係当局、すべての建設パートナー、そしてこのプロジェクト全体を通して多大なご支援をいただいたドイツ大使に心より感謝申し上げます。」
tesa SE(グローバル本社)CEO
LEEDゴールド認証獲得を目指して
私たちテサは、持続可能性を最優先課題とし、この重要な変革に猛スピードで取り組んでいます。主に注力していることは、排出量を迅速に削減すること、製品ライフサイクルと梱包材の持続可能性を向上すること、そして責任あるサプライヤーから原材料を調達することです。今後数年間で、テサは環境に配慮した事業活動の促進と、製造拠点のさらなる発展のために多額の投資を行う予定です。
新工場では設計段階から国際的に普及が進むLEED認証のゴールド評価取得を目標に掲げてきました。LEED認証とは環境に配慮した建物に与えられる認証制度のことで、米国グリーンビルディング協会が開発・運営しており世界的に普及が進んでいます。新工場はこの目標を達成するため、太陽光発電によるエネルギー供給システムや、雨水処理システムなどの導入が予定されています。同工場の年間エネルギー消費量の約10%を太陽光発電で賄う計画です。また、製造される粘着テープ製品の約50%は、製造時に溶剤を使用しない手法を使用します。
サプライネットワーク部門の責任者であり、世界中のテサのロジスティクスと生産を担当するStefan Schmidtは、次のようにコメントしています。「この目標は、私たちがお客様に高品質の製品を提供する一方で、持続可能な製造方法を活用して環境負荷を最小限に抑える努力を行ってきた証です。今回の投資によって実現する迅速で柔軟な供給体制は、お客様から高く評価されることを確信しています。」