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フレキソ印刷 - 印版固定用フォーム基材テープの新製品

tesa Softprint® TP-X FLEX: 2016年に発表された新しい「FLEX」デザインと他製品の融合: TP-X

2017/02/21

tesa Softprint® TP-X FLEX(500 µm)の発売開始


軟包装印刷の市場は今後も拡大していくことが予想されます。 Smithers Pira社の調査によれば、「軟包装印刷の世界市場は2015年から2020年までの間、毎年平均で3.4%の成長が期待できる」とされています。
(『The Future of Global Flexible Packaging to 2020(軟包装印刷の世界市場の将来)』、http://www.smitherspira.com/industry-market-reports/packaging/flexible-packaging/the-future-of-global-flexible-packaging-markets)

フレキソ印刷市場のようにダイナミックな成長市場において、どれだけその市場成長の恩恵を得られるかは、柔軟に市場の動向に反応し、市場に利益をもたらせるフレキシビリティにかかっています。 フレキソ印刷市場の主な傾向のひとつは、ロットサイズの縮小(印刷ジョブの短縮)が挙げられます。それにより、1日あたりのジョブの交換回数が増加しています。
その結果、印刷の前後および作業中の工程の効率化を促すためには、正しい印版固定用テープの選択がますます決定的な意味を持つようになっています。 生産効率の向上、廃棄物の削減、ダウンタイムの短縮、工程の簡素化といった各要素の改善は、工程全体のコスト削減につながります。

当社は、印刷業のお客様が日々直面する課題の解決を支援し続けてきました。その経験を経て、tesa Softprint® TP-Xに新しい「FLEX」デザインを組み合わせることで、新たな製品を生み出すことに成功しました。これによって、tesa Softprint®の多様なラインアップが更に充実したものになっています。 この新製品は、リーン生産方式の工程に合わせて最適化されており、作業現場での効率を最大現に引き出します。

この新しいtesa Softprint® TP-X FLEX(500 µm)は、どのようにジョブ交換の総量の増加を楽にすることができるのでしょうか?

簡単な印版の取り外し
簡単な印版の取り外し

印判の固定前の洗浄にかかる時間の短縮。

当社のtesa Softprint® TP-Xの印版側に使用される粘着剤は、化学反応が起こりにくくなるように新開発されており、印判に残ったインクに反応しない仕組みになっています。 その結果、以前のように固定前の印判を時間をかけて入念に洗浄する必要がなくなりました。 印刷後は、印版にインクが残っている状態でも、テープから簡単に取り外すことができます。 仮に他の粘着テープを使っている場合は、印判とテープの間の粘着力が強まり、印版を傷つけるリスクが高まります。

固定作業中のスリーブの拡大
固定作業中のスリーブの拡大

薄型スリーブへの信頼できるテープの接着力。

スリーブの固定作業の際に、空圧用マンドレルの周辺部分で起こる変化はテーブの粘着力を弱めることで、剥がれてしまう原因なることがあります。 当社の「FLEX」製品はより柔軟性を備えることで、スリーブの周囲によってもたらされる変化の影響を相殺し、テープの接着状態を常に維持し続けます。 これにより、印刷のダウンタイムの最小化と最大の作業効率が実現されることで、順調な印刷プロセスによる利益を得られることになるでしょう。

スリーブにひっかき傷がつくと、接着面が不規則になります。
スリーブにひっかき傷がつくと、接着面が不規則になります。

表面に切り取り線が入ったスリーブでも確実で信頼できるテープの接着力。

スリーブにひっかき傷がつくと、表面が荒くなり、テープの接着に悪影響を及ぼします。柔軟に対応できる製品デザインとスリーブ側に特殊に開発された粘着剤を組み合わせたtesa Softprint® TP-X FLEXは、そのような難しいスリーブの表面にも確実な接着を可能にします。 この特性も、最高レベルにスムーズな作業プロセスの実現に貢献し、目標として設定された印刷数の達成を可能にしてくれることでしょう。

                        

印版の取り外し後も、テープはスリーブに対して強固に接着
印版の取り外し後も、テープはスリーブに対して強固に接着

テープの再利用を促進。

テープを再利用できるかは、様々な要素に左右されます。 その中のひとつが、スリーブと印版に対する接着力の絶妙なバランスです。印版を取り外す際に、テープがスリーブに接着し続けることが求められています。 それにもかかわらず、作業後にスリーブからテープを剥がす際には、すぐさま剥がせなければなりませんし、あとが残らないように簡単に剥がせなければなりません。 当社はこの新製品のために、この非常に難しいバランスを実現できる特殊な粘着剤を開発し、テープの再利用を促進できるようになりました。

更なるメリット

シンプルな工程で最高品質の印刷

tesa Softprint®テープを最新の印版技術や高品質印刷機と組み合わせることで、フォーム硬度をひとつに固定した状態でも、最高品質のコンビネーションモチーフの印刷が可能になります。 これは印刷工程の簡素化にもつながり、標準化をより推進できるようになります。
しっかりと品質が保証されたフォーム材もまた、新製品tesa Softprint® TP-X FLEXのベースとなっています。 当社のテープには最高品質の材料が用いられているだけでなく、各種に応じて個別に発展した生産プロセスを通じて細心の注意のもとに取り扱われています。 これにより、顧客の皆様が他の追随を許さず、賞を獲得した、優れた印刷品質を手にすることが可能になります。 クローズドセル構造のフォームは圧力を吸収し、素早く元に戻るため、現在から未来にかけての高速印刷にも適応します。

tesa Softprint® Foam Qualityの利点
tesa Softprint® Foam Qualityの利点
tesa Softprint® FE-X Adhesivesの利点
tesa Softprint® FE-X Adhesivesの利点

tesa Softprint® TP-X FLEX: シンプルで生産的

作業現場の更なる効率化を実現

  • 取り付け: 洗浄作業の時間短縮
  • 印刷: 接着が難しい状態のスリーブにもしっかりとした接着
  • 取り外し: 印版上にインクが残っていても容易な取り外しが可能。テープの再利用がより簡単に。

新製品tesa Softprint® TP-X FLEXについて詳しい情報をお求めの場合は、現地のテサ販売代理店にお問い合わせになるか、下部のフォームをご利用の上、当社までご連絡ください。