商業用パッケージ印刷業界でのハイレベルな変化により、今後何が起こるのか明言するのは難しいですが、この業界が進化し続けていくために確かなことは、印刷工程を標準化することで価格競争力を保ち、且つ印刷品質を高く維持することです。
小ロット多品種化により、多くの企業が収益と処理能力の最大化を達成するために、積極的に既存工程を見直しています。優れた品質を効率よく印刷する方法として、拡張ガモット(ECG: Extended color gamut)印刷が広く知られています。7色(CMYK+3色の固定色を追加)のインキを標準化することにより、ジョブ間でインキ変更の手間を省くことが出来るため、ダウンタイムを減らし生産性の向上につながる、というのが拡張ガモットのコンセプトです。この手法を導入するにあたって課題となるのは、各印刷工程の調和です。
印版固定用テープは、印刷機本体、版、スリーブ、インキ、アニロックスなど、多くの要素と影響し合っているため、この課題解決に多大な影響力を持っています。
版の着脱、印刷に関わり、粘着テープが印刷工程の1つとして重要な役割を果たしています。
拡張ガモット印刷の導入などフレキソ印刷工程の標準化をサポートするため、tesa®ではSNAP-ONテクノロジーという特許技術を新たに確立しました。この技術により、印版固定用粘着テープ(tesa® Softprintシリーズ)の利点がより確かなものになりました。
このSNAP-ON技術は、粘着剤の新たなジェネレーションとして、印刷工程の効率化を求める印刷業者様のニーズに応えます。印版固定用途の粘着テープは、接着性能と高品質のフォーム材が完璧なバランスで設計されていることが前提ですが、SNAP-ONテクノロジーは下記の点において非常に優れています。
- 印刷ジョブの切り替え時間を短縮できる
- 印刷中のずれがなく、安定した印刷ができる
- 高い印刷品質を保つ
- 簡単できれいに剥離できる